アメリカ産米の味について書いた記事のアイキャッチ

最近、「アメリカ産の米」が日本のスーパーや通販でも見かけるようになりました。

今、とくに話題になっているのが、政府がアメリカ産米の輸入拡大を検討しているというニュースです。

背景にあるのは「ミニマムアクセス制度」。

これはWTO(世界貿易機関)のルールで、決められた量の米を、外国から毎年一定量かならず輸入する制度なんですよね。

2024年のデータでは、輸入枠のうち57%がアメリカ産になっていて、これが今後さらに増えるかもしれません。

でも、「味はどうなの?」「ほんとに安全なの?」「なぜそんなに安いの?」と、疑問はつきませんよね。

そこでこの記事では、アメリカ産米の味・安全性・価格の理由・農家への影響まで、ネットの声もふくめて、やさしく解説していきます!

アメリカ産の米の味ってどう?実際に食べた人の声は?

日本でもアメリカ産の米を買う人が増えてきているようです。

「味はどうなのか」と気になるところですが、SNSなどでは「思ったよりおいしい!」という声がけっこう見られます。

とくにカリフォルニア産のこしひかりや錦米(Nishiki)は、ふっくら感があり、ほんのりとした甘さが特徴です。

「日本米とそんなに変わらない」と評価されることもありますね。

ただ一方で、「ねばりが少ない」「冷めるとパサつく」といった声も見受けられます。

おにぎりやすしには、ちょっと合いにくいかもしれません。

けれど、チャーハンやカレー、リゾットなどにはむしろピッタリ。

用途によって使い分けるのがよさそうです!

アメリカ産の米の安全性は?農薬や検査って大丈夫?

外国の米となると、「農薬はちゃんと管理されてるのかな?」と不安になる人も多いでしょう。

ですが、日本に入ってくるアメリカ産米は、かなり厳しい検査をクリアしてから輸入されているんです。

日本では「ポジティブリスト制度」によって、残ってよい農薬の量がきびしく決められています。

この基準を超えている米は、輸入できません!

さらに、アメリカ国内でもEPAやFDAといった機関が、農薬や添加物をしっかりチェックしているそうです。

つまり、日米ダブルの安全体制が整っているというわけですね。

最近では「オーガニック米」や「減農薬米」など、より安心して食べられるものも増えてきていますよ。

アメリカ産の米の値段が安いのはなぜ?

アメリカ産米は、国産米とくらべて安いようですね。

その理由は、農業のスケールの違いにあります。

アメリカでは、広大な土地を活かして、機械を使って大量生産しているんです。

その分、人件費も少なくてすみますし、物流や保管も効率化されています。

加えて、日本とアメリカのあいだには、「ミニマムアクセス」という制度があるので、関税の影響もやわらげられているんです。

2024年の実績では、ミニマムアクセス枠の57%がアメリカ産米。

これは、今後も増えていく可能性が高いでしょうね。

ちなみに以下の様な価格差で販売されているお店があるようです。参考までに。

日本の農家への影響は?

ここが、いま多くの人が注目しているところなんです。

米の輸入がふえたら、日本の農家はどうなるのか?

ネットでは「輸入拡大には反対すべき」「農家の生活が苦しくなる」「地方経済に悪影響」との声が多く見られます。

「新潟などの米どころが打撃を受ける」「若い人が農業をやめてしまうのでは?」こんな不安も広がっているみたいですね。

それに、「そもそも備蓄米が十分に流通していないのに、なぜ輸入拡大なのか?」と、政策のちぐはぐさを疑問視する声もありました。

一方で、「物価が高い今、安い米は本当に助かる!」という現実的な意見も目立っています。

「外交カードとしては有効」「ミニマムアクセスの枠を活かすのは合理的」との見方もありますが、「アメリカの圧力に押されただけなら、納得できない」という反発も…。

消費者としては選択肢が増えるのはありがたいことかもしれませんが、政府にはもっと説明責任があるのではないでしょうか?

まとめ

アメリカ産米は、味・価格・安全性の面で一定の評価を得ています。

チャーハンや洋食にぴったりですし、家計にやさしい選択肢として人気も出てきています。

でも、日本の農家にとっては死活問題。

地方の経済や農業を守るために、慎重な判断が求められます。

「おいしくて安いからOK」ではなく、自分の食卓にのるお米が、どうやって届いているのかを、いま一度考えるタイミングなのかもしれませんね。

スポンサーリンク