
今まさに注目を集めている「USスチール買収」のニュース。
2025年現在、アメリカ鉄鋼業界を揺るがすこの話題が、世界中で大きく取り上げられています。
しかも今回の買収は、日本の「日本製鉄」がアメリカの老舗鉄鋼会社「USスチール」を約2兆円で買収するという前代未聞の大型取引!
さらにトランプ大統領がこの買収を正式に承認したことで、事態は一気に加速しました。
とはいえ、「そもそもUSスチールってどんな会社?」「なぜトランプ大統領は反対していたのに承認したの?」といった疑問を持っている人も多いはずです。
実は私も最初はよく分からず、調べながらようやく理解できました。(笑)
この記事では、
- USスチールとはそもそも何か?
- 日本製鉄がなぜ買収したのか?
- そしてトランプ大統領はなぜ買収を承認したのか?
そんな「いまさら聞けない基本ポイント」を、ニュースが苦手な人でもスッと読めるように小学生のお子さんでも分かりやすく解説していきます!
目次
USスチールってどんな会社?
USスチールは、アメリカにある鉄をつくる超老舗(ちょうしにせ)会社です。
1901年にできて、アメリカの成長をずっと支えてきました。
鉄は、ビルや車、戦車、電車など、いろんなものに使われるとっても大事な材料です。
だからUSスチールは、アメリカにとっても「国の宝」みたいな存在だったんですよね。
でも最近は、外国から入ってくる安くて大量の鉄に押されてしまい、売り上げがどんどん下がっていたんです。
そこで「もう誰か助けて!」ってことで、他の会社に助けてもらうことにしたんですね。
日本の会社が手をあげた!
そんな中、「よし、自分たちが助けるよ!」と手をあげたのが日本製鉄です。
日本製鉄は、日本で一番大きな鉄の会社。
鉄をつくる技術でも世界トップクラスといわれています。
わかりやすく言うと、ボロボロの野球チームに、超ベテランのコーチがやってきた!みたいな感じでしょうか。
2023年12月、日本製鉄は「USスチールを141億ドルで買いたいです!」と正式に発表しました。
日本円にすると、約2兆円です。
2兆円ってどれくらいかって言いますと…
たとえば、ゲームソフトが1本5000円とすると、4千万本以上も買えちゃう金額なんですよ!(笑)

アメリカ政府は「ちょっと待って!」
USスチールって、ただの鉄の会社ではありません。
アメリカの軍事や安全保障にも関わる大事な企業なんです。
だから当時のバイデン政権は、この買収にすぐ「OK」を出さなかったんですね。
たとえば、家の鍵を知らない人に渡すのってちょっと不安じゃないですか?
それと同じで、「大事な会社が外国に行ってしまうのはどうなの?」という心配があったんです。
アメリカ政府は、「ちょっと調べさせてね」といって、話をいったん止めたわけです。
トランプ大統領がなぜ買収を承認したのか?
そのあと登場したのが、トランプ大統領です。
最初は反対っぽいコメントをしていたんですが、あることがきっかけで気持ちが変わったんです。
その理由は、大きく3つあります!
巨額の投資
日本製鉄は最初、14億ドルくらい投資するって言ってました。
でも、アメリカ側の要望を受けて、なんと140億ドル(約2兆2000億円)に増やしたんです!

そのお金は、古くなった工場を新しくするために使われる予定です。
つまり、アメリカの鉄づくりを、最新の技術でよみがえらせることができるんですね。
7万人の雇用
投資だけじゃなく、日本製鉄は「アメリカで7万人の雇用を生み出します!」とも言いました。
しかもこれは一時的な話ではなく、長く働ける仕事がたくさん増えるということなんです!
トランプ大統領は、雇用をとても大事にしています。
だからこそ、「これはアメリカにとってプラスになる」と考えたようです。
SNSでも「これは素晴らしいことだ!」ってはっきり言ってました。
アメリカ政府が経営にも口を出せる!
そして最後のポイント。
「黄金株(ゴールデンシェア)」という特別な株をアメリカ政府が持つことになったんです。
この株があると、重要な経営判断にアメリカが“NO”と言えるようになります。
つまり「好き勝手にはさせませんよ!」っていうカードを、ちゃんと持たせたというわけですね。
これがあったから、トランプ大統領も安心できたのではないでしょうか?
この買収でアメリカにはどんな変化がある?
このUSスチールの買収によって、アメリカの鉄鋼業界にいろんな変化が起きそうです!
雇用が大きく増える!
最大で7万人の仕事が生まれるというのは、かなり大きな話です。
働く場所がなかった人にも、新しいチャンスが広がるかもしれませんね!
工場が新しくなる!
老朽化した工場に最新設備が入ることで、安全性も高くなるし、生産スピードも上がります。
たとえば、古い自転車を最新のロードバイクに変えるようなものです。
日本のすごい技術がアメリカで使える!
日本製鉄の高い技術がUSスチールに加わることで、品質が良くなったり、エコになったりするかもしれません。
環境への配慮も進みそうですね。
安全保障にも配慮されている!
アメリカ政府が黄金株を持つことで、軍事に関わるような重要な部分にはちゃんと関われる仕組みになっています。
ただの「会社の売買」ではなく、国としての立場も守っているんですね。
心配の声も…
良いことばかりに見える今回の買収ですが、不安の声がゼロではありません。
アメリカの鉄鋼業界の労働組合は、
「本当に仕事が守られるの?」
「給料が下がるんじゃないの?」
といった心配をしています。
とくに、外国の会社が経営をすることに強い警戒感を持っている人もいるんですよね。
日本製鉄は「ちゃんと約束を守ります」と繰り返し説明していますが、信頼を築いていくには時間も必要かもしれません。
まとめ
今回のUSスチール買収は、ただのビジネスの話ではありません。
国と国の信頼関係、経済のあり方、安全保障、そして働く人たちの未来にも関わる大きな出来事です。
トランプ大統領が承認した理由は、
- 日本製鉄が約140億ドルの投資を発表したから
- 7万人の雇用が約束されたから
- アメリカ政府が経営に関わる手段を確保したから
という現実的なメリットがはっきりあったからなんですね。
この買収が今後どうなっていくか、そして本当に成功するのか。
それはまだ誰にも分かりません。
でも私は今回の件を調べて、経済のニュースって実はおもしろいかも!と思えました。
あなたも、「ちょっとだけ分かったかも!」と思ってくれたならうれしいです!
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