2026年に入ってから、「ホルムズ海峡の封鎖」という言葉がニュースで飛び交うようになりました。
最初は「どこか遠い国の話」と思っていた人も多いのではないでしょうか。
でも気づけば、スーパーのごみ袋コーナーが薄くなり、ドラッグストアのシャンプーが「お一人様〇点まで」になっていたりしていませんか?
これは単なる物価高ではなく、「ナフサ不足」という、もっと根の深い問題が静かに動き出しているサインです。
この記事では、防災アドバイザーの視点や現場の声をもとに、今のうちに備えておくべきものを具体的に紹介していきます。
目次
ナフサ不足の影響は政府発表より深刻?
政府は「国内需要4ヶ月分の備蓄がある」と繰り返しアナウンスしています。
ところが、ネット上を見ると「もう棚が空き始めている」「4ヶ月というのは川上の話で、店頭には届かない」という声が溢れていて、公式発表と現場の肌感覚には、かなりの温度差があることがわかります。
なぜこんなにズレが生じているのでしょう?
実は政府の言う「4ヶ月分」というのは、ナフサそのものの備蓄ではありません。
すでに調達済みの輸入ナフサ約2ヶ月分と、ポリエチレンなど中間製品の在庫約2ヶ月分を合計した数字なのです。
ナフサ単体でいえば、危機前の国内在庫はおよそ20日分しかなかったと言われています。
現場レベルでは、帝国データバンクの分析によるとナフサ関連のサプライチェーンには4万7千社が絡んでいて、そのうち9割が中小企業です。
2026年4月の時点で、ユニットバスの新規受注停止、プリンの販売休止、ごみ袋・紙おむつ・洗剤の値上がりが、すでに現実のものになっています。
正直、これには驚かされました。
ゴールデンウィーク後の5月以降、専門家の多くが「本格的な品薄が来る」と警告しているのも、こうした現場の実態を踏まえてのことなのです。
政府発表を全否定するわけではありませんが、数字の裏側を知っておくことで、「早めに動いておこう」という判断ができるかどうかが変わってくるのではないでしょうか。
ナフサ不足で買っておくべきものは何か?
「ナフサ」という言葉、正直あまり聞き馴染みがないかもしれませんね。
簡単に言うと、原油を精製するときに取り出される「石油化学の基礎原料」 のことです。
これを分解することで、プラスチック・合成繊維・合成ゴム・洗剤の成分・化粧品の容器・医薬品の包装まで、現代生活のほぼすべてが作られています。
つまり、ナフサが止まると、生活そのものが止まりかねないということです。
防災アドバイザーの高荷智也氏は、プレジデントオンラインの記事の中で「原油備蓄があってもナフサ危機の前では幻想だ」と指摘しています。
ガソリンや灯油は燃料なので代替策もあるけれど、ナフサ由来のプラスチックや包装材は、物理的な代替が極めて難しい。
野菜が畑にあっても、袋がなければ出荷できない——そういう「盲点の危機」だということです。
では何を優先すべきか、というところが気になりますよね。
高荷氏が提唱するのは、「無くなると困るもの」を先に確保するという考え方です。
食料よりも先に優先すべきは、身体の一部として機能するものや、衛生・生活水準を維持するものだというのです。
コンタクトレンズ、常備薬、紙おむつ、洗剤、ごみ袋——こういった「地味な消耗品」こそが、いざというときに最初に棚から消えるものだったりします。
食料より先に日用品を、というのは意外に感じるかもしれませんが、これが現実的な備えの順番なのでしょう。
日用品が手に入らない?値上げ&なくなるもの
2026年4月時点で、包装フィルム・ごみ袋・紙おむつ・洗剤ボトル・食品トレーなどで3割前後の値上がりや出荷制限が発生しています。
プリンなどのデザート類で容器不足による販売休止事例も出始めており、食品企業の4割がすでに打撃を受けているというデータもあります。
政府は「国内需要4ヶ月分を確保」と説明していますが、現場では中小企業を中心に「目詰まり」や在庫薄が続き、5月以降はエチレン減産の本格化でさらに影響が広がるとの専門家の指摘も出ています。
身近なところでじわじわと影響が広がっているのが現状です。
漠然とした不安を放置せず、今、何を備えるべきかを明確にすることが、家族の安心に直結します。
南海トラフ地震との複合リスクも考えると、水・電力不要で長期保存できるものを優先的に確保しておくことが、賢い備えの第一歩といえるでしょう。
こうした背景を踏まえ、まずは安全と衛生を守るアイテムから見ていきましょう。
暮らしの安全と衛生を守る必須アイテム
ナフサ不足の影響が最初に出やすいのは、プラスチックフィルム・吸収材・容器など、生活の「縁の下」を支える製品群です。
普段は意識しないけれど、なくなって初めて困る——そういうアイテムを中心にご紹介します。
BOS 防臭袋 Sサイズ 200枚入り
医療レベルの防臭・防菌性能を持つ袋で、紙おむつやペットのトイレ処理に使うとほぼ無臭になります。
災害時にごみ収集が止まったとき、においを封じ込めて室内保管できるというのは、避難生活を経験した人なら「これがあるかどうかで大違い」と感じるはずです。
防災士からの推薦も多く、臭い・衛生危機の決定版といえる一品です。
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防臭丸 厚手防臭袋 45L
こちらは大型ごみ・介護用品・ペットシーツのまとめ廃棄など、「量が多い場面」に強い袋です。
厚さ0.03ミリと強度があり、においが漏れないと介護現場でも評判になっています。
南海トラフ発生時のような、大量の廃棄物が発生するシナリオでは特に頼りになる存在で、大容量廃棄物管理の備えとして注目されています。
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コストコ サランラップ 30cm×50m 6本セット
業務用サイズのラップですが、1本でかなり長持ちするため長期備蓄向きです。
密閉性が高く食品保存はもちろん、生ごみの臭い封じや、器に直接ラップをかけて洗い物を減らすといった水節約の使い方も可能です。
ラップ類はナフサ危機の影響を受けやすい製品のひとつで、食品ロス防止と臭い対策を同時にカバーできる万能ツールといえるでしょう。
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パンパース はじめての肌へのいちばん テープ
コットンのような肌触りで、赤ちゃんの肌荒れが起きにくいと評判のテープ型おむつです。
吸収力は8倍構造で、モレ対策も万全。
紙おむつはナフサ由来の高分子吸収体や包装材を使っているため、供給不安の影響を受けやすい製品のひとつで、赤ちゃんや要介護者の衛生を守る生命線として位置づけられています。
未開封であれば長期保存ができるため、3個パックで確保しておくと安心です。
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パンパース さらさらケア パンツ
動きやすいパンツ型で、幼児の活発な動きにも対応できる伸縮ベルト仕様です。
12時間のモレ防止と背中からのもれキャッチ機能で、夜間や長時間の外出時にも安心感があります。
テープ型と用途を分けて持っておくと、日常・非常時ともに対応しやすくなるでしょう。
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Famy ペットシーツ
7層構造で高速吸収と二重消臭を実現しているペットシーツです。
実は災害時の簡易トイレの吸収材として人間用に代用できるという点で、ペットのいない家庭でも防災備蓄として役立つアイテムとして注目されています。
大容量でかさばらず備蓄しやすいため、廃棄物処理のサブアイテムとして優秀な存在です。
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グンゼ キレイラボ ショーツ
縫い目が一切ない完全無縫製で、ゴムのウエストバンドもなし。
長時間着用しても締め付けや摩擦が出ないため、敏感肌の人や、着替えのストレスをなるべく減らしたい避難生活での着用に向いています。
「履き心地が良すぎて他に戻れない」という声が多く、長期間快適に使える下着として、日常使いしながら備蓄していくのに適したアイテムです。
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アタック 抗菌EX 洗濯洗剤 詰替 超特大
すすぎ1回で洗える節水設計が、水が貴重になる場面では特にありがたい性能です。
抗菌・消臭力も高く、部屋干しのにおいが出にくいという口コミが多数あります。
洗剤の界面活性剤(汚れを落とす成分)はナフサ由来が多く、価格や供給に最初に影響が出やすい品目のひとつ。
詰替え超特大の6袋セットは、節水洗濯の強い味方として長期備蓄に向いています。
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キュキュット 食器用洗剤 つめかえ用 ジャンボ
泡切れが良く少量でも油汚れを落とせるため、水を節約しながら食器を洗えます。
除菌・ウイルス除去もできるので衛生面でも優秀。
詰替え用ジャンボを6本確保しておくことで、最小限の水量で食器衛生を守る態勢が整います。
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atRise 割れない鏡(フィルムミラー 全身鏡)
特殊なフィルム素材でできているため、地震で倒れてもガラスの破片が出ません。
重さも1キログラム台と軽く、壁掛けと立てかけの両方に対応しています。
「映りが綺麗で移動が楽」「子どもがいても怖くない」という口コミが多く、防災目線で「もっと早く買えばよかった」との声も目立ちます。
ガラス製の鏡は地震のたびに二次被害を生む危険がありますが、これなら割れる心配がないというのは、子育て中のご家庭には特に大きなメリットではないでしょうか。
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セルフケアと食の備え
避難生活や物資不足の際、最も削られやすく、かつメンタルに影響するのが「清潔感」と「甘味」です。
プラスチック容器や合成成分の供給が不安定になる前に、水不要で使えるケア用品と、長期保存可能な食品を揃えておけると心強いでしょう。
無印良品 高保湿 敏感肌用お試しセット
化粧水・乳液・発酵導入化粧液が20ミリリットルずつ入ったコンパクトなセットです。
無香料・無着色で低刺激なため、アトピー気味の肌にも使いやすいと評判です。
未開封であれば数年間保存できるため、水が使えない環境でも顔の保湿ケアを続けることができ、肌バリアを守りながらストレスケアにもなる一石二鳥のアイテムです。
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LuLuLun ルルルンプレシャス シートマスク
美容液がたっぷり含まれた個包装のシートマスクで、貼るだけで保湿・ハリケアが完了します。
水が不要なのでお風呂に入れない状況でもセルフケアができ、そのひとときがメンタルの安定につながることは、実際の避難経験者の声でもよく語られています。
未開封であれば約3年間保存できるため、日常使いしながらストックを維持するスタイルに向いています。
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LuLuLun ハイドラ アイ フィラー
目元に特化したオイルゲル配合のシートです。
睡眠不足やストレスが続く場面では、目元の乾燥やむくみが集中力や体調に影響することも少なくありません。
水不要でコンパクト、個包装で長期保存に向いているため、眼精疲労対策と日常パフォーマンス維持の観点から注目されています。
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ふく温泉 水のいらないシャンプー
スプレーして拭き取るだけで頭皮・髪・体を洗浄できます。
保存期間は5年間で、温泉成分入りのためさっぱり感があると評判です。
断水時や入浴できない状況で「頭が洗えない」ストレスは想像以上に大きく、1本あるだけで気持ちの余裕がまったく変わってくるのではないでしょうか。
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四国紙販売 水のいらない全身キレイセット
ドライシャンプー・体拭きシート・歯磨きシートが3日分まとまったセットです。
5年間保存可能でコンパクトなため、防災リュックにそのまま入れておくだけで安心感が増します。
「全部揃っているから考えなくていい」という手軽さが、3日間の衛生維持パックとして多くの人に支持されている理由でしょう。
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ダイアン パーフェクトビューティー 速乾ドライヘアスプレー
ノンシリコンで保湿成分配合、洗い流し不要のアウトバストリートメントです。
ドライヤーの時間を短縮できるため、電力制限のある状況でも髪ケアを続けられるという点が、非常時においても見逃せないメリットです。
「乾きが早くてサラサラが持続する」「香りが良い」という口コミも多く、日常使いに取り入れやすい一品です。
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ネオサイト14UV 2weekコンタクト
UVカット機能付きの2週間交換型コンタクトレンズです。
災害時に眼鏡が破損した場合、視力が確保できるかどうかは安全な行動に直結します。
高荷氏も「身体の一部として機能するものは最優先」と指摘しており、コンタクトレンズは備蓄の最優先カテゴリーに入るアイテムのひとつです。
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クレオ ワンデーUVモイスト コンタクト
1日使い捨てタイプのため、レンズケアの必要がなく衛生面で優秀です。
水が確保しにくい状況でも毎朝新品を使えるのは、清潔感の面でも大きな安心につながります。
2weekタイプと組み合わせて持っておくことで、状況に応じた視力確保の選択肢が広がるでしょう。
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コカ・コーラ 選べるペットボトル各種
飲料備蓄の定番ですが、ペットボトルそのものがナフサ由来のPET樹脂(プラスチックの一種)でできているため、包装資材の供給が乱れると製造ラインに直接影響が出ます。
つまり、飲み物以前に「ボトル自体が作れなくなる」リスクがあるのです。
モノによりますが未開封であれば半年くらい保存可能なため、水分確保とモラルアップを兼ねた備蓄品として位置づけられています。
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井村屋 缶カスタードプリン
缶入りで賞味期限が2028年頃まであり、非常食としての備蓄価値が高い一品です。
甘いものがない避難生活がどれだけしんどいか——経験した人なら、その辛さがわかるはずです。
非常食としての実用性と、気持ちを和らげる甘味を同時に満たしてくれるアイテムです。
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グリコ ちょこっとプッチンプリン
小分けの袋タイプで持ち運びや配給がしやすく、子どもへのご褒美にもなります。
長期保存できるため、日常的に食べながら補充するスタイルに取り入れやすい食品です。
「手軽でおいしい」「備蓄に便利」という声も多く、子どもがいる家庭の非常食として注目されています。
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メゾン・ド・ジャンノエル 名古屋プリン
名古屋コーチンの卵を使った高級とろ生プリンで、贈り物にも使えるクオリティです。
非常時にこういった「ちょっと特別なもの」があるだけで、気持ちがぐっと楽になることがあります。
冷蔵保存なので短期間での消費が前提ですが、もしかして食べられなくなるなら今のうちに食べておこう!というのも大事です。
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ナフサ不足で買っておくべきものの注意点
ここまで読んで「急いで買いに行かなきゃ」という気持ちになった人もいるかもしれませんが、ひとつ大切なことをお伝えしたいと思います。
「買い占め」と「備蓄」はまったくの別物です。
買い占めは、パニックになって必要以上の量を一気にかき集めること。
店頭を空にして、本当に必要な人が入手できなくなる行為です。
一方、備蓄とは「どうせ使うものを、使い切れる範囲で少し多めに確保しておく」習慣のことです。
防災アドバイザーの高荷氏が「ローリングストック」と呼ぶこのスタイルは、日常的に消費しながら補充するため、期限切れロスが出ないのも大きな利点といえます。
今日から始められることは、買い物のついでに「いつも1個のところを2個買う」、たったそれだけです。
歯ブラシをもう1本、洗剤の詰め替えをもう1袋——そんな小さな積み重ねが、習慣になっていくのではないでしょうか。
家族で「常に○個はストックしておく」ルールを決めておくと、誰かが気づいて補充するサイクルが自然と生まれてきます。
今後の見通しとして、2026年の夏にかけてエチレン減産の本格化により、さらなる値上がりや品薄が進む可能性が高いとされています。
政府が代替調達を進めているとはいえ、船便が到着するまでには時間がかかり、完全な正常化の目処は立っていない状況です。
南海トラフ地震と重なった場合のリスクも、頭の片隅に置いておきたいところ。
物流が止まり、ただでさえ薄い在庫がさらに回らなくなるシナリオは、決して絵空事ではありません。
慌てず、でも今日から少しずつ習慣化していく——そのスタンスが、半年後の自分と家族を助けることになるのかもしれません。
まとめ
ナフサ不足は「食料が消える危機」ではなく、日用品・衛生用品・包装材が静かに消えていく危機です。
政府発表の数字を鵜呑みにせず、身近な消耗品から少しずつ備えておくことが、いちばん現実的な対策でしょう。
備えることは不安を煽ることではなく、不安を減らすための行動。
まずは今日、1品だけ多く買う習慣を始めてみるところから、動き出してみてください。
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