スーパーで納豆を手に取ったとき、「また値上がりしてる…」とため息をついたことはないでしょうか。
2026年6月、飲食料品だけで1078品目もの値上げが予定されているというニュース、耳にした方も多いと思います。
でも実は、今回の値上げはいつもの「ちょっとした物価上昇」とはちょっと違う事情があるんです。
遠い中東の紛争が、日本の食卓だけでなく、ごみ袋やおむつ、冷蔵庫の外装にいたるまで、生活のあらゆる場所に影響を及ぼそうとしているのです。
この記事では、その仕組みをできるだけわかりやすく解説しながら、今のうちに知っておきたい備えについて一緒に考えていきたいと思います。
目次
中東情勢が招く値上げの波
2026年2月末、米国とイスラエルがイランに対して攻撃を開始したことで、中東情勢は急激に緊迫化しました。
イランが反撃に出ると、世界の石油輸送の約20%が通過する要衝、ホルムズ海峡が事実上の封鎖・通過制限状態に陥りました。
1日に130〜140隻が行き来していたこの海峡で、多数の船舶が足止めを余儀なくされています。
日本の船も38隻以上が影響を受けており、6月1日時点でイランが日本船舶への通航保証を表明したものの、全体的な緊張は完全には解消されていない状況が続いています。
日本は原油の9割超を中東に依存しているわけですが、輸送が滞ると真っ先に影響が出るのが「ナフサ」と呼ばれる物質なんです。
ナフサというのは、原油を精製する過程で取り出せる軽い成分のことで、プラスチックや合成繊維、染料、洗剤など、私たちが毎日使っているものの多くの原料になっています。
納豆のプラスチックトレー、ポテチの袋、おむつの吸水シート、ブルーシート、服の染料……これらすべてがナフサから作られているというから、正直ちょっと驚かされます。
帝国データバンクの調査によると、2026年1月から10月にかけての値上げ予定品目は累計9361品目にのぼり、そのうち2割以上がナフサ関連を含む中東情勢由来の影響だとされています。
年間で1万品目を超えるのは2022年の調査開始以来、5年連続の見込みとのこと。
26年食品値上げ2万品超か - 中東悪化、家計負担重くhttps://t.co/URjEYMRI2V
— 共同通信公式 (@kyodo_official) June 2, 2026
タカノフーズ(おかめ納豆)が6月1日から全商品を15%値上げ、ミツカンも「金のつぶ」シリーズを最大20%値上げするなど、すでに企業の動きは始まっています。
これは「原料が高くなったから商品も高くなる」という単純な話ではなく、原油が入ってこない→ナフサが不足する→プラスチックや化学製品の原料が足りなくなる 、という連鎖反応なんです。
値上がりだけでなく「作れなくなる」という事態にまで発展しかねない、という点が今回の問題の本質ではないでしょうか。
エネルギー供給と情報の空白
テレビのニュースでは「6月に1000品目以上の食品が値上がり」という数字がよく取り上げられますが、食品以外の分野への影響のほうが、もっと広範で根深いかもしれません。
国内のナフサ在庫については、現場では「20日分程度」というタイトな感覚を訴える声がある一方、政府は代替調達を進めており「半年超は確保できている」と説明しています。
どちらが正確かはさておき、現場の企業からは「高いナフサしか手に入らない」「品薄状態が続いている」という声が相次いでいるのも事実です。
老舗の染色加工業者では、毎月200種類ほどの染料や溶剤を仕入れているところ、150品目近くで15〜20%の値上げ要請を受けているといいます。
しかも「100注文したのに50しか届かない」という供給半減のケースも増えているとか。
染料は1種類でも欠けると希望の色が作れず、工程そのものが止まってしまうというから、影響は価格だけの話ではありません。
さらに見落とされがちなのが、エンジンオイルの問題 です。
エンジンオイルのベース成分もナフサ由来のものが多く、2026年5月時点ですでに各地で入荷停止や欠品・受注制限の事例が確認されています。
オイル交換ができなければトラックは動かせません。
物流が滞れば、食品も日用品も店頭に並びにくくなる、という流れが見えてくるわけです。
「値上がりする」だけでなく「手に入りにくくなる」というシナリオが、決して絵空事ではない状況になってきているのではないでしょうか。
暮らしの土台を守る生活防衛
こうした状況を知っておくと、日常生活の維持や非常時の衛生環境を守るための備えについて、自然と意識が向いてくるでしょう。
ここではナフサ不足の影響を受けやすいプラスチック・衛生製品 を中心に、生活防衛の観点から知っておいてほしいアイテムを紹介していきます。
値上げラッシュが本格化する前に、ご自身の家族構成に合わせて少しずつ整えていく参考にしていただければと思います。
衛生用品
断水時や物流停止時に真っ先に困るのが衛生用品です。
ナフサ由来のポリエチレンやポリ塩化ビニールが主原料となるこれらの製品は、すでにごみ袋で25〜35%の値上げ事例が出るなど、価格変動が顕著になっています。
これだけ身近なものへの影響があると、やはり一度立ち止まって自分の家の備えを確認してみる価値はあるでしょう。
【ゴミ袋買えない苦情相次ぎ 市調査】https://t.co/h662DRMmN3
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) June 2, 2026
💙オムツ値上げ単価表⚠️💙
グーン・マミーポコ・ムーニーに続き
メリーズの値上げも発表されましたグーンは15%🆙(公式発表)
マミーポコ・ムーニーは
5%前後と言われています。そこで、
今の「安いライン」と
値上げ後(仮に10%)した場合の目安を
早見表にまとめました👶… pic.twitter.com/fx5fspGrJy— ベビ@オムツ・おしりふき【1枚当たりの1番安い値段を毎日チェック】 (@omutubestp) May 19, 2026
ONE STEP 簡易トイレ
日本防災安全協会認証で15年保存が可能な製品です。
断水時のトイレ問題は、災害から数日が経過したあたりから深刻化するといわれています。
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GENERAL STORE TRACK 携帯トイレ 女性用ワイド
女性特有のニーズに合わせた設計で、使い勝手を重視したい方に向いているでしょう。
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BOS防臭袋 LLサイズ 60枚
防臭性能の高さで知られている製品です。
おむつや生ごみだけでなく、非常時の排泄物処理にも使えるため、幅広い用途で活躍します。
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業務用ゴミ袋 45L 半透明 200枚(KEIYOU)
ポリエチレン製品の値上がりが続く中、大容量でコストを抑えられる選択肢のひとつです。
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Megumiのおむつ
柔らかな肌触りと漏れにくさが特徴で、赤ちゃんがいるご家庭に知っておいてほしいアイテムです。
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大王製紙 アテント 夜1枚安心パッド
高吸収設計で、介護が必要な家族がいる方に向いています。
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Bc Babycare おしりふき(80枚×12パック)
厚手・大判タイプで、日常の肌ケアから非常時の清拭まで対応できます。
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花王 ロリエ しあわせ素肌
生理用品として定番のブランドです。
非常時に入手しにくくなりやすいカテゴリーのひとつでもあるため、平時の管理が大切になってくるでしょう。
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ふく温泉 風呂スプレー 150ml
シャワーや浴槽が使えない状況でも手軽にボディケアができるアイテムで、被災生活の快適性を左右する一品としてじわじわ注目を集めています。
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家電
家電の外装やプラスチック部品、塗料、接着剤の多くもナフサ由来です。
住宅設備メーカーの中には新規受注を停止したケースも出てきており、夏から秋にかけて値上げや納期遅延が広がる可能性が指摘されています。
「壊れたとき、同じものが手に入るかどうか」という視点を持っておくことが、これからの時代には大切になってくるかもしれません。
アイリスオーヤマ 冷蔵庫 170L 2ドア(IRSD-17A-W/B)
は幅約44cmのスリム設計で、一人暮らしや二人暮らしの方に選ばれているモデルです。
省エネ・静音設計で、電気代が気になる方にも向いています。
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アイリスオーヤマ 冷蔵庫 320L フレンチドア(IRSN-32C)
大容量の冷凍室を持つファン式モデルで、霜取り不要の自動霜取り機能も備えています。
家族での食品管理に幅が出てくる一台でしょう。
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NENE777 コードレス掃除機
95kpaの強力吸引と60分連続稼働が特徴で、HEPA濾過でアレルギーが気になる方にも対応しています。
軽量で取り回しがよく、日常の掃除のストレスを減らしてくれるタイプです。
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任天堂 Switch 2(BEE-S-KB6CA)
在宅時間が長くなったときや家族の気分転換に活躍する存在でもあります。
玩具・ゲーム業界でも原材料コストが大幅に上昇しており、製品価格への転嫁が夏以降に本格化するとの見通しもあります。
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中古ノートパソコン(Windows11 Core i5 第8世代)
テレワークや子どもの学習環境を整える際のコスパ重視の選択肢として根強い需要があります。
180日保証付きで安心感があり、通信が安定しているときの情報収集ツールとしても機能します。
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SVITOO 11インチ Android タブレット
8800mAhの大容量バッテリーが特徴で、動画閲覧や電子書籍など日常使いから情報確認まで幅広く使える一台です。
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心と食卓の余裕を保つ備え
物価が上がり、先行きが見えにくいときこそ、食卓の安心感は家族の気持ちを支える大きな柱になります。
ここでは長期常備が可能な食品や、在宅時間が増えたときの食卓を豊かにしてくれる冷凍食品、そして値上げの影響を受けやすい日常食品を紹介します。
楽天市場のお買い物マラソンやポイント還元を上手に活用しながら、無理のない範囲でローリングストックを組み立ててみてはいかがでしょう。
私もそういうタイミングで無理のない範囲での備蓄をしています!
防災・備蓄を意識した食品
長期保存ができて、かつ日常的に食べられる食品は「備蓄」と「普段の食事」を両立できるため、特に活用しやすいカテゴリーです。
気負わず、少しずつ日常に取り入れていくのが長続きのコツかもしれません。
石井食品 ミートボール 10袋
常温保存ができ、開封してそのまま食べられるたんぱく源として幅広い年代に対応しています。
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カゴメ 野菜たっぷりスープ 16食
1食で複数種類の野菜を取れる設計で、食事のバランスが偏りやすい状況下でも役立ちます。
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井村屋 チョコえいようかん 55g×15本
コンパクトなサイズでエネルギー補給ができる、非常食の定番中の定番です。
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サーフビバレッジ 保存水 2L×6本
5年保存対応の長期保存水で、ペットボトル自体もナフサ由来のため今後の価格動向を注視したいアイテムのひとつです。
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JOYL さらさらキャノーラ油 1350g×6本
食用油の価格上昇が続く中で、まとめ買いにより日常使いと備蓄を兼ねられる選択肢です。
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熟成やきいも(国産紅はるか 3年保存)
自然な甘みと栄養価の高さが特徴で、非常食らしくない食べやすさで好評を得ています。
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井村屋 缶カスタードプリン 75g×8個
常温保存できるデザートとして、ちょっとほっとしたいときに家族の気持ちを和らげてくれる一品でしょう。
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冷凍食品
冷凍食品は停電に弱いという側面はあるものの、温めるだけで満足感の高い食事が手軽に用意できるという大きなメリットがあります。
ポータブル電源と組み合わせることで、いざというときの心強い食料になるでしょう。
松屋・すき家・吉野家の牛丼の具
それぞれ冷凍で長期保存でき、温めるだけで満足感のある食事が完成します。
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人気の揚げ物
からあげ・フライドポテト・フライドチキンは、子どものいる家庭では日常のおやつや食事に組み込みやすい商品です。
値上げされるとなかなか市販のものに手を出しづらいですが、お家で揚げたてが食べられるのも冷凍品のメリットです!
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値上げ前に知っておきたい食品
即席麺やスナック菓子は食品包装コストの上昇から値上げが先行しやすいカテゴリーです。
数字やニュースを見ているだけでは実感しにくいですが、こうした身近な商品が値上がりしていくことを意識しておくと、日々の買い物の見方も少し変わってくるかもしれません。
日清 カップヌードル アソート 20食
手軽に食べられる便利さが非常時にも日常にも変わらない、定番の存在です。
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焼きそば 12種類詰め合わせ
多様な味が楽しめるセットで、食事のマンネリを防いでくれます。
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スナック菓子 60袋セット
生活のストレスを少し軽くしてくれる存在で、長く続く非常時こそ「好きなもの」があると気持ちの余裕が違ってくるものです。
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賢い選択で2026年を乗り切る
今回の値上げラッシュの背景にあるのは、グローバル化したサプライチェーンの脆さです。
中東の紛争が日本の納豆やごみ袋に影響する、という事実は、1970年代のオイルショックとも違う、現代ならではの「見えない石油危機」ともいえるでしょう。
【判明】物価高倒産が高水準で推移、1月~4月で346件と2割増https://t.co/skCE3swXr7
今後、中東情勢次第では原油価格の上昇による物価高がさらに進むことも予想され、原油不足などによる「オイルショック倒産」が5月以降に発生する可能性があるという。 pic.twitter.com/a3UGDi88iR
— ライブドアニュース (@livedoornews) May 13, 2026
ただ、企業の側も手をこまねいているわけではありません。
たとえば萩原工業は使用済みブルーシートのリサイクルを強化することで原料消費を25%以上節約する取り組みを進めており、こうした前向きな動きが少しずつ広がっていることは希望といえます。
私たちにできることは、状況を正しく理解したうえで、パニックにならず、本当に必要なものを落ち着いて考えること ではないでしょうか。
家族の人数や生活スタイルに合わせてリストを整理してみることが、最初の一歩になるでしょう。
中東情勢は依然として流動的で、今後の展開次第では秋以降にもさらなる値上げラッシュが続く可能性があります。
帝国データバンクや各メーカーの公式発表をときどきチェックしながら、落ち着いた視点で備えを整えていただければと思います。
まとめ
中東情勢の影響は「食品の値上がり」という入口を超え、日用品・家電・衣料品・医療資材まで、暮らしの根っこに静かに広がっています。
今回ご紹介したアイテムを参考に、ご自身のペースで備えを考えてみてください。
完璧な準備よりも、「少しずつ、でも確実に」が長く続けられる備えのコツ。
焦らず、でも知っておくことで、日々の選択に余裕が生まれてくるのではないでしょうか。