Netflixシリーズ「ガス人間」を見て、こう思った人は多いのではないでしょうか。
あのガス人間を演じている俳優は誰?
小栗旬、蒼井優、広瀬すず、林遣都、竹野内豊ら有名俳優が並ぶ中、タイトルにもなっている重要人物を演じたのはUTAです。
しかもUTAは、この作品が本格的な俳優デビュー作。
さらに調べてみると、本名は内田雅樂(うちだ・うた)で、父は本木雅弘、祖母は樹木希林という芸能一家に生まれた人物でした。
ただ、UTAの経歴を「有名人の息子」で終わらせると、かなりもったいない。
12歳で海外へ単身留学し、バスケットボールに打ち込み、その後は世界のファッションショーで活躍。
かなり独特な道を歩いてきた人物なのです。
今回は、Netflix「ガス人間」の俳優UTAについて、本名や年齢、家族、これまでの経歴、そして俳優未経験ながらガス人間役に選ばれた理由を紹介します。
目次
Netflix「ガス人間」の俳優はUTA
Netflix「ガス人間」で、タイトルロールのガス人間を演じているのはモデル出身のUTAです。
UTAにとって本作は、本格的な俳優デビュー作となりました。
「ガス人間」は、1960年に公開された東宝の特撮映画「ガス人間第一号」を、完全オリジナルストーリーで現代にリブートしたNetflixシリーズです。
全8話で構成され、脚本とエグゼクティブプロデューサーには「新感染 ファイナル・エクスプレス」などで知られるヨン・サンホ、監督には片山慎三が参加。
さらに小栗旬、蒼井優、広瀬すず、林遣都、竹野内豊らが出演しています。
この顔ぶれの中で、俳優としてほぼ真っ白なUTAが「ガス人間」に抜擢されたわけです。
なかなか思い切ったキャスティングですよね。
UTAが演じるのは、身体を自在にガス化させ、連続予告殺人を仕掛ける謎の存在。
普通の悪役ではありません。
感情があるのか、ないのか。
何を考えているのか分からない。
そんな正体をつかませない異様さが求められる役でした。
身長189cmのUTAが持つ圧倒的な存在感は、そこに見事にハマります。
モデルとして培ってきた立ち姿や身体の見せ方も、セリフだけでは表現できない不気味さにつながったのでしょう。
俳優としての経験がないことは、普通なら大きな不安材料です。
ところが「ガス人間」という役に限っては、誰も見たことのない俳優であること自体が武器になったのかもしれません。
「あの人、誰なんだろう」
そう思わせた時点で、すでにガス人間の得体の知れなさは始まっているのです。
UTAの本名や年齢などプロフィール
UTAの本名は内田雅樂(うちだ・うた)です。
主なプロフィールはこちら。
- 本名:内田雅樂
- 活動名:UTA
- 生年月日:1997年10月1日
- 出身地:東京都
- 身長:189cm
- 血液型:AB型
- 職業:モデル・アーティスト・俳優
1997年10月1日生まれのため、2026年7月時点では28歳です。
本名の「雅樂」という漢字もかなり印象的ですよね。
「雅」は父・本木雅弘の名前から取られ、「樂」には楽観的に生きてほしいという願いが込められているとされています。
UTAは日本だけでなく、海外でも活動してきました。
フランスのモデルエージェンシーに所属し、パリやミラノ、ロンドン、ニューヨーク、東京などのファッションシーンで活躍。
英語とフランス語を話し、中国語も学んでいるという国際派です。
幼い頃から芸能界に近い環境で育ったものの、すぐに芸能活動を始めたわけではありません。
むしろUTAの人生で長く中心にあったのは、スポーツと海外生活でした。
俳優の家に生まれたから俳優になった。
そんな単純な道ではなかったのです。
UTAの家族が豪華すぎる!父は本木雅弘
UTAの家族を調べて驚く人は多いでしょう。
父は俳優の本木雅弘。
母はエッセイストや俳優、歌手として活動する内田也哉子です。
そして祖父はミュージシャンの内田裕也、祖母は女優の樹木希林。
文字通りの芸能一家です。
妹は内田伽羅、弟は内田玄兎です。
これだけの家族構成を見ると、「やはり芸能界のサラブレッドだったのか」と思ってしまいますよね。
たしかに、その環境から受けた影響は大きかったはずです。
ただ、UTAは子どもの頃から芸能界入りを決められていたわけではありません。
両親は普通の子ども時代を大切にし、業界へ進むことを強要しなかったとされています。
そのためUTAは、自分の興味に従って海外へ渡り、バスケットボールに打ち込みました。
特に大きな影響を与えたのが、祖母の樹木希林です。
UTAがモデルの道を選ぶ際にも、祖母の言葉が背中を押したといいます。
「服は自分を客観視できる」という考え方。
モデルという仕事を、ただ格好いい服を着る仕事ではなく、違う自分を経験できる世界として見るきっかけになったのでしょう。
有名な家族を持つことは、注目されやすいという意味では大きな強みです。
その一方で、何をしても「誰々の息子」「誰々の孫」と言われる難しさもあります。
UTAも今回の俳優デビューで、本木雅弘の息子として注目されました。
ただ、「ガス人間」を見た人が最初に気になったのは、家族ではありません。
あの異様な存在感を持つ俳優は誰なのか。
先に本人の存在が気になり、あとから家族を知る。
UTAにとっては、この順番こそ大きな意味があるのではないでしょうか。
バスケ少年から世界的モデルになった経歴
UTAの経歴で特に意外なのが、もともと本気でバスケットボールに取り組んでいたことです。
幼少期は東京の西町インターナショナルスクールに通い、12歳でスイスのル・ロゼ学院へ単身留学。
その後、アメリカ・フロリダ州のIMGアカデミーへ移りました。
IMGアカデミーといえば、世界中からトップレベルを目指す選手が集まるスポーツの名門校です。
UTAはそこでバスケットボールに打ち込みました。
その後はドミニカン大学カリフォルニア校へバスケットボール推薦で進学。
大学在学中にはU-24日本代表候補にも選ばれた経験があり、趣味の延長ではなく、本格的に競技へ向き合っていたことが分かります。
ところが、UTAの進路はモデルへと大きく動きます。
大学在学中にモデル活動を始め、その後は休学して本格化。
2018年にはパリ・コレクションでデビューし、「コム・デ・ギャルソン・オム プリュス」や「アンダーカバー」などのショーに出演しました。
そこから活動の場は世界へ。
189cmの長身と存在感を武器に、国際的なモデルとしてキャリアを重ねていきます。
バスケットボールからモデル。
そしてモデルから俳優。
一見すると、かなりバラバラな経歴です。
でも、UTA本人の中では意外と一本につながっているのかもしれません。
海外で生活する適応力。
人に見られる場所で自分を表現する経験。
そしてモデルとして、言葉を使わずに身体や表情で空気を作る技術。
どれも「ガス人間」という特殊な役に生きています。
遠回りに見えた経験が、俳優デビュー作で一気につながった。
UTAの経歴の面白さは、そこにあります。
なぜUTAはガス人間役に選ばれた?
UTAがガス人間役に選ばれた理由として大きかったのは、俳優としてまだ色がついていなかったことです。
制作側は、UTAを「色のついていない真っ新な役者」として見ていたとされています。
これは、ガス人間という役を考えるとかなり納得できます。
すでに多くの作品に出演している有名俳優なら、どうしても過去の役や本人のイメージが重なります。
しかしUTAには、それがありません。
視聴者から見ても「知らない人だからこそ怖い」。
しかも身長189cm。
立っているだけで周囲とのサイズ感が変わります。
小栗旬との第一印象を、お互いに「デカいな」と感じたというエピソードもあるほどです。
もちろん、存在感だけで演じられる役ではありません。
UTAは数カ月にわたって演技コーチとトレーニングを重ね、原作映画も鑑賞。
片山慎三監督とは、ガス人間が持つ怒りのバランスや、異様さ、無機質さについて一つずつ作り上げていったといいます。
どこまで感情を見せるのか。
どうすれば人間でありながら、得体の知れない存在に見えるのか。
正解のないキャラクターだけに、演技経験が少ないUTAにとっては相当な難役だったはずです。
それでも、モデルとして長年磨いてきた身体表現がありました。
服を着て別のキャラクターになることを楽しんできたUTAにとって、ガス人間もまた、これまでとはまったく違う自分になる挑戦だったのでしょう。
そして何より面白いのは、芸能一家の出身なのに、家族の誰とも似ていない入り口から俳優になったことです。
本木雅弘の息子だからでも、樹木希林の孫だからでもない。
バスケットボールを経験し、世界でモデルとして立ち、俳優として何色にも染まっていなかった。
そのUTAだからこそ、得体の知れないガス人間に選ばれたのだと思います。
「ガス人間の俳優は誰?」
作品を見た人がそう検索したくなること自体、今回のキャスティングは成功だったのかもしれません。
有名な家族の名前を知って驚き、経歴を知るとさらに驚く。
UTAは、ずいぶん面白い場所から俳優の世界に入ってきました。