
「令和の怪物」と呼ばれる佐々木朗希選手。
完全試合を達成した若きエースでありながら、ネット上では「嫌い」「恩知らず」といった否定的な声も目立ちます。
なぜこんなにも実力ある選手が批判されてしまうのか?
本記事では、その背景や理由をわかりやすく整理して解説していきます!
目次
佐々木朗希はなぜ嫌われる?
まず挙げられるのが、高校時代の登板回避です。
2019年、岩手県大会の決勝戦。
この試合で佐々木選手は登板しませんでした。
登板回避は、将来を見据えた監督の判断でしたが、試合は0対12で敗戦。
結果として、大船渡高校は甲子園出場を逃すことになりました。
「なぜエースが最後の試合に投げなかったのか?」という疑問が全国的に広がり、大きな批判へと発展します。
学校には抗議の電話が殺到し、SNSでも「逃げた」「チームを見捨てた」といった言葉が並びました。
この経験は、のちのプロ入り後の評価にも影を落としたとも言えるでしょう。
プロ入り後も、慎重なコンディション管理が続いています。
登板の間隔を空け、体調を最優先にする方針は賛否を呼びました。
「体が弱い」「また休んでる」との声も見られます。
また、冷静で表情をあまり変えないことから、「無愛想」「偉そう」と誤解されがちです。
ただし、実際の関係者からは「礼儀正しく真面目な選手」という声が多く、外からの印象と実像にはギャップがあるようです。
恩知らずと批判される原因は?
佐々木選手が「恩知らず」とされる理由には、いくつかの要素があります。
なかでも最も大きいのは、ロッテで十分な実績を残す前にメジャー移籍を希望したことです。
通常、MLB挑戦は、国内で何年も活躍してからというのが一般的な流れです。
しかし佐々木選手は、まだ規定投球回に達していない時期にポスティングを要望。
これに対し、「まだ恩返しが済んでいないのでは?」という批判が巻き起こりました。
◆ プロ入り後の主な功績
- 完全試合を達成(2022年4月)
日本プロ野球史上でも極めて珍しい記録で、1994年以来28年ぶりの快挙でした。
さらに13者連続三振のプロ野球記録も樹立しました。 - 次の登板でも8回完全投球
完全試合の翌登板でも8回まで一人の走者も許さない投球を見せ、
17イニング連続パーフェクトという記録を達成。 - WBC(2023年)日本代表として活躍
アメリカとの決勝戦でも登板し、世界一に貢献した代表投手のひとりです。
これだけの実績を短期間で積み上げた選手は稀です。
しかし、タイトル獲得や通年での貢献など、“球団への長期的な恩返し”という視点では物足りなさを感じる人もいるようです。
また、MLBの25歳未満ルールも問題視されています。
このルールの下で移籍すると、球団が得られる譲渡金は数億円程度にとどまります。
ロッテにとっては経済的な損失にもつながるというわけです。
さらに2023年には日本プロ野球選手会を脱退。
「協調性に欠ける」「個人主義すぎる」との見方も出ています。
このように、佐々木選手の言動は一部のファンにとって“恩知らず”に映ってしまったのかもしれません。
嫌われる理由をわかりやすく3つに整理!
- 自己中心的と思われる行動
高校時代の登板回避、選手会脱退、契約交渉の長期化など。 - 球団への恩返し不足
規定投球回にも満たないままMLB移籍を志願。
ロッテに多大な経済的負担を与える可能性も。 - 態度が誤解されやすい
冷静な態度や無表情が「偉そう」「無愛想」と誤解されがちです。
世間の反応は?肯定的な声と否定的な声
佐々木選手に対する世間の反応は真っ二つに分かれています。
「チームに尽くさない」「育ててもらった恩を忘れてる」といった声がある一方、
「若いうちに挑戦するのは素晴らしい」「自分の人生を自分で決めるのは当然」と評価する声もあります。
また、ケガをさせた相手選手にお菓子を差し入れたり、ファンサービスに丁寧に応じたりするなど、
人柄を評価するエピソードも複数確認されています。
本当に悪いのか?佐々木朗希という人間像
佐々木選手はプロ入り前からMLB志向を明言していました。
その意志に従い、行動しているにすぎません。
慎重な登板管理や契約方針も、現代アスリートとして当然の選択と言えるでしょう。
一部の誤解や印象で批判されている面もありますが、
長い目で見れば、その評価は大きく変わる可能性があります。
まとめ
佐々木朗希選手が「嫌われる」「恩知らず」と言われる理由には、
高校時代の登板回避、MLB移籍のタイミング、球団や選手会との関係性など、複数の要素があります。
ただし、それぞれには明確な理由と背景が存在しています。
一面的な印象ではなく、冷静に事実を見つめ直すことが大切です。
今後の活躍を通じて、彼の評価がどのように変わっていくのか。
注目していきたいところですね。
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