小野田紀美の英語力について書いた記事のアイキャッチ

小野田紀美さんって、アメリカ生まれのハーフで、しかもおかあさんはトリリンガル。

これだけ聞くと「英語ペラペラでしょ?」って思っちゃいますよね。

でも実は…ぜんぜんちがうんです。

じつは本人いわく、「英語はほんとに苦手」なんだとか。

え? なんで? って気になりませんか?

今回はその理由や、じつは高評価なスピーチ力のひみつまで、ちょっとのぞいてみましょう。

小野田紀美の英語力が低い?

小野田紀美さんって、アメリカのシカゴで生まれた日米ハーフなんですよね。

おとうさんはアメリカ人、おかあさんは日本人。

英語がペラペラなのかと思いきや…本人いわく「かなり苦手」なんです。

なんで?って思いますよね。

実は、1才のころに日本の岡山に引っこしてきて、そのままずっと日本育ち

しかも2才でおとうさんがいなくなってしまっておかあさんと妹との3人ぐらしに。

いわゆる母子家庭で、しかもなかなか大変な生活だったそうです。

 

そんな中で育った小野田さん、家庭ではぜんぜん英語を使わなかったんだとか。

学校でも、英語の授業が始まったのは中1の2学期から。

中学のころはずーっと英語が赤点だった

と、自分でも言ってます。

 

しかも、昔からおぼえるのがにがてで、単語テストなんかもサッパリだったそう。

ただ、ちょっとおもしろいのが、発音だけは得意って話してるんです。

たしかにハーフだから、耳で聞いた音をマネするのは上手なのかもしれませんね。

 

でも外見がハーフっぽいからこそ、まわりから

「外人なのに英語できないの?」

って言われたり、ちょっとからかわれたこともあったみたいです。

そういうのがイヤで、あえて英語をさけてた時期もあったそうですよ。

 

英語にふれるチャンスがそもそも少なかったこと

そして英語にちょっとコンプレックスを持ってたことが、苦手になった大きな理由みたいです。

 

でも、英語が苦手でもツールを使ったり、通訳を使ったりして、

ちゃんと政治の仕事をこなしてるのがすごいところ。

X(旧ツイッター)でも、

「翻訳アプリで必死にメール書いてる」

なんて自虐ネタを出したりして、けっこう親近感ありますよね。

「ハーフ=英語が話せる」が当たり前じゃないってこと。

そして「苦手でもなんとかなる」ってことを体現している人

それが小野田紀美さんなのかもしれません。

母親はトリリンガルなのになぜ?

ところで、小野田紀美さんのおかあさんって、じつはすごいんです。

なんと、日本語・英語・ドイツ語の3か国語が話せるトリリンガル

「え? そんなにすごいお母さんがいて、なんで娘の小野田さんは英語が苦手なの?」

そう思っちゃいますよね。

でもここには、ちょっとせつない事情があるんです。

小野田さんが1才のときに岡山へ引っこしてきて、すぐにおとうさんがいなくなってしまいます。

そこからは、おかあさんが1人で子ども2人を育てる毎日。

生活はけっこうたいへんで、「英語を教える」どころじゃなかったのかもしれません。

 

たとえば、朝から晩まで働いて、ごはん作って、洗たくして…。

そんな中で子どもに英語を日常的に話す余裕、なかなかないですよね。

言葉の才能があっても、それを伝える時間も気力もなかったはず。

 

それに小野田さん自身も、英語を“遠ざけていた時期”があるんです。

 

見た目がハーフだから、子どものころに「外人っぽい」と言われたり、

「なんで日本語しゃべれるの?」

なんて心ない言葉をかけられることもあったそう。

そんな経験があったからこそ、あえて“日本っぽく”ふるまおうとしていた

英語には近づかないようにしてたみたいなんです。

 

本人もXで「おかあさんは3か国語もできるのに、私はひとつも受けつげなかった…」と、

ちょっと自虐まじりにつぶやいていたことも。

なんだか、がんばり屋さんなのに少し悔しそうで、共感しちゃいますよね。

でも、できなかったことをちゃんと認めて、くやしさも笑いに変えられるその姿。

それって、すごくカッコいいと思いませんか?

 

おかあさんのように話せなくても、自分のやり方で前に進んでいく。

小野田紀美さんのスタンスこそ、じつは今の時代にぴったりなのかもしれません。

英語スピーチの実力と評価

英語がにがてって言ってた小野田紀美さん。

でもじつは、英語スピーチでは「めちゃくちゃ上手い!」と高く評価されているんです。

 

とある国際イベントでは、自分の過去や多様性について語るスピーチを英語で披露。

そのときの内容がけっこう感動的で、

「ハーフとして受けた差別」や「父の失踪後の生活」「それでも乗りこえてきたこと」など、

リアルな体験をまじえて話したそうです。

このスピーチがすごかったのは“発音のきれいさ”と“伝える力”

「ネイティブみたいな話し方だった」

「聞き取りやすくてスッと入ってきた」

なんて声もたくさん。

ふだんは英語に自信がないと言ってる人とは思えないレベルです。

 

もちろん、ぶっつけ本番じゃありません。

スピーチの前にはかなりの練習を重ねたそうで、本人もXで「めっちゃ練習した!」って笑ってました。

ちゃんと準備すればここまでできるんだなぁ…って、ちょっと感心しちゃいますよね。

 

くわえて、小野田さんが話すスピードや言葉の選び方もとっても聞きやすいんです。

むずかしい英単語をやたらに並べるんじゃなくて、

「伝わるように話す」ことをすごく大事にしているのが伝わってきます。

 

たとえばこんなフレーズがありました。

“diversity and integrity that we tend to impose on others”
(わたしたちが他人に押しつけがちな多様性と誠実さ)

これって、ことばとしても深いし、内容もよく考えられてますよね。

 

こういう表現をきちんと使えるってことは、たんに“英語が話せるかどうか”じゃなく、

「伝えたいことを英語でどう表現するか」っていうところに力を入れてる証拠です。

 

じっさい、動画を見た人からは

「感情がこもってて泣きそうになった」

「英語が苦手な人にこそ見てほしいスピーチ」

なんて声もありました。

 

つまり小野田さんって、「英語が得意です!」ってタイプではないけど、

伝える力がめちゃくちゃ強い人なんですよね。

 

英語がペラペラじゃなくても、しっかり準備すれば世界に届く。

そんな勇気をくれる存在かもしれません。

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