「え、なにこれ…?」——見覚えのないメールに、旧姓の名前。
頼んだ覚えもない化粧品の再発送通知。
詐欺なのか、ただの間違いなのか、判断がつかない。
しかも電話番号は本物っぽい。
そんな“ちょっと気味が悪い違和感”に直面したとき、あなたならどう動きますか?
この記事では、違和感の正体と見極め方、そして静かに潜んでいた意外な落とし穴について触れていきます。
Fleuriから謎の注文メール
ある日ふとスマホを見ると、知らない化粧品会社からメールが届いていました。
──件名は「再発送のおしらせ」。
ん?なにそれ?
開いてみたら、
「ご注文いただいた商品が、長期ご不在で戻ってきました」
って書いてあるんです。
いやいや、そもそも頼んでないし!
化粧品なんてネットで買った覚えないんだけど…?
しかもメールが3通も届いてて、内容がちょっとずつ違う。
「住所不明です」とか、「受け取りを辞退されたようです」なんてのもある。
いや、どれも身に覚えがないんですが…?
誰かが勝手に注文したのか、はたまた詐欺なのか?
こわいっていうか、だんだん気味が悪くなってきます…
さらにゾッとしたのが、宛名が旧姓だったこと。
えっ、そんな名前もう何年も使ってないのに…。
どこからこの情報が出てきたの?って、背すじがヒヤッとします。
とりあえず冷静になって、メールに書かれてた電話番号を調べてみると、
なんと公式サイトに載ってる番号と一致。
メールアドレスも、それっぽくて怪しさゼロ。
ここまで本物っぽいと、
「え、もしかしてほんとに注文した…?」
って一瞬思っちゃいます…
でも、やっぱり心当たりがない。
カードの明細をチェックしても、それらしい請求はなし。
メールのリンクはこわくてクリックしてないし、返信もしてない。
ここまで“本物感”が強いと、逆に不安とモヤモヤが増すばかり。
実はこのFleuriのメール、2025年10月に全国的に話題になっていたんです。
X(旧Twitter)や知恵袋にも、
「謎の注文メールが来た」
「旧姓で届いてびっくりした」
って報告が。あなただけじゃないんです。
というわけで次の章では、このメールが詐欺なのか?それともただの手違いなのか?
そして、どうやってそれを見分けたらいいのかを、わかりやすくお話ししていきます。
「え、自分にも届いた!」
とちょっとでも思い当たる方、ここでいったん落ち着いて、続きを読んでみてくださいね。
詐欺?誤送信?正しい見極め方
正直なところ、
「このメール、詐欺なの? それともホントに送られたやつ?」
って、見分けるのむずかしいですよね。
とくにFleuriのメールは、“本物っぽさ”が強いんです。
送信元のメールアドレスは「@fleuri.cc」で、見た目はちゃんとしてるし、
電話番号も公式サイトに載ってるやつと一致。
ここまで来ると、むしろ
「ほんとに頼んだっけ…?」
って不安になるのもムリないです。
でも、ちょっと待って。
パッと見じゃわからないけど、ちゃんと見れば「これはおかしいな?」って思えるポイントがあるんです。
ここでは、見極めのための4つのチェックポイントをご紹介します。
① 【メールに「商品名」や「注文番号」がない】
ふつうにネットショッピングをしたら、
- 「○○クレンジングジェル」
- 「注文番号:123456」
みたいな情報が載ってるはず。
でもこのメールには、そういった詳細が一切なし。
誰でも読めるテンプレ文みたいになってるんですよね。
これはかなり不自然です。
② 【内容がちぐはぐ&機械的】
届いたメールが「長期ご不在」「住所不明」「受け取りを辞退」と、
バリエーションはあるのに、文面はどれもほぼ同じ。
コピペで一斉送信されたような感じがして、「とりあえず送っとけ」感がにじみ出ています。
詐欺というより、これはシステム側の手違いである可能性が濃厚です。
③ 【メールにリンクが入っている場合は絶対クリックしない】
→ もしもリンクがついていたら、開かない。これは鉄則です。
最近は、見た目はちゃんとしていても、クリックすると
フィッシングサイトやウイルスに飛ばされるケースも多いんです。
本当に確認したいことがあるなら、Googleで「fleuri.cc」と検索して、
公式サイトから自分でアクセスするようにしましょう。
④ 【SNSや知恵袋で“同じ体験者”を探す】
→ 自分だけに来たメールなのか、それともみんなに来てるのか。
それが分かるだけでも、安心感はぜんぜん違います。
特に「旧姓で届いた」「商品名も注文番号も書いてない」というケースは、まさに今回と同じパターン。
これは一斉誤送信の可能性がかなり高いです。
さらに確認しておきたいのが、Fleuriを運営している
「メディカルコート株式会社」から出された公式発表です。
10月24日、公式サイト上で「誤ってメールが送信された」と説明がありました。
つまり、今回の件は悪質な詐欺ではなく、公式側のシステムミスだったわけです。
引用元:メディカルコート株式会社
とはいえ、ここで安心しすぎるのはNG。
万が一にも、リンクを踏んだり、返信してしまったりすると、
「このアドレスは今も有効です」と判断されて、今後もメールが届きつづけるリスクがあります。
いちばん安全なのは、一切反応しないこと。
≪リンクはスルー、返信はなし、メールはそっと削除。≫
あとは、クレジットカードの明細や通販サイトの履歴を自分で確認しておけば、もうバッチリです。
でも「なんで旧姓で届くの?」「ほんとにそんな昔のデータが残ってるの?」
そう思った方も多いはず。
ということで次の章では、旧姓でメールが届く理由や、
過去のデータが関係している可能性についても、わかりやすく整理していきます。
続きをどうぞ。
旧姓や過去登録の落とし穴
Fleuri(フルリ)から届いた“謎のメール”。
なかでもゾッとするポイントが、「宛名が旧姓で書かれていた」ことではないでしょうか。
もう何年も前に名字が変わったのに、なんで今さら旧姓?
なんか個人情報がどこかで漏れてるんじゃ…って、不安になった方も多いと思います。
でもこの旧姓問題、じつは意外と“あるある”なんです。
というのも、多くの通販サイトや化粧品ブランドって、一度でも登録や購入をしたことがあると、
その当時の名前やメールアドレスを何年もデータベースに保管しているんですよね。
もちろん、悪意があって保存してるわけではありません。
法的には、一定期間ユーザー情報を保持しなければいけないケースもあるし、
「もう一度買ってもらうかも」というマーケティング的な理由もあったりします。
たとえばこんなパターン、心当たりありませんか?
5年以上前に、旧姓のまま楽天やAmazon経由でFleuriの商品を買った。
メルマガ登録やサンプル応募だけして、そのまま忘れてた。
別の通販サイトで「スキンケアのセット」を買ったら、実はそれがFleuri製品だった。
名前を変更したあとも、メールアドレスは昔のまま使い続けていた。
こういった“ちょっとした過去”が、今回のような誤送信に繋がることがあるんです。
例えるなら、昔の知り合いから急に「久しぶり!〇月〇日、予約ありがとうね!」とLINEが来て、
「え?私そんな予定入れてたっけ!?」ってなるような感じ。
よくよく聞いたら、別の人と間違えてた…みたいな。
怖いのは、こちらにまったく記憶がない場合。
でも相手(=企業)のシステム上では、「それっぽい人の情報がある」というだけで、
メールが送られてしまうんです。
ちなみに、こういった過去データの残りかすは、今回のような誤送信以外にもトラブルの元になります。
例えば、
- 同姓同名の他人と間違えられて商品が届く。
- メールアドレスを使い回していて、別のサービスと結びついてしまう。
- 登録情報の更新を忘れていて、古い名前で何かの案内が来る。
こうなると、悪気がないとはいえ、けっこう不安になりますよね。
だからこそ大切なのは、使っていないアカウントやメルマガ登録は、
定期的に見直して整理すること。
特に、引っ越し・結婚・転職などで名前や連絡先が変わったときは、
その都度しっかり修正しておくのが安心です。
また、「記憶がないけど昔登録してたかも…」という場合は、
公式サイトのお問い合わせフォームから
”自分のメールアドレスで登録履歴があるかどうか”だけ確認してみるのもひとつの方法です。
その際、「旧姓の登録があったかどうか」も一緒に聞いてみると、なおスッキリします。
“旧姓で来たから怖い”という気持ちは、ごく自然な感覚。
でもそこには、「データって思ったよりしぶとく残るものなんだなあ」という、
現代らしい背景も隠れています。
放置された情報が、ある日あなたの元にひょっこり帰ってくる。
そんな時代だからこそ、“もう使っていない自分”をネットの中からも整理していくことが、
トラブル予防になるのかもしれません。
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