積丹町で熊の駆除が停止して1か月。原因となった海田一時の暴言内容について書いた記事のアイキャッチ

北海道・積丹町で、クマの駆除が止まりました。

そのきっかけは、ある副議長のひと言

地元の猟友会が出動を拒否し、町には今も不穏な空気が漂っています。

 

これは単なる言葉の問題ではありません。

信頼が崩れたとき、地方はどうなるのか――

その現実が、まさにここにあります。

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海田一時の猟友会への暴言

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北海道の積丹(しゃこたん)町で、ちょっと信じられない事件が起きました。

ある日、なんと体重284キロもある巨大ヒグマが出没。

しかも場所は、副議長・海田一時(かいた かずよし)さんの自宅近く。

これはさすがにマズい…ということで、地元の猟友会(りょうゆうかい)がすぐに出動。

現場にかけつけて、ヒグマを無事に仕留めました。

 

ところが、安心したのもつかの間。

現場で“あるトラブル”が起きたんです。

駆除のさなか、海田副議長が猟友会のメンバーに対して、こう言い放ったとされています。

  • 「やめさせてやる」
  • 「こんなに人数が必要なのか。金貰えるからだろ」
  • 「俺にそんなことするなら駆除もさせないようにするし、議会で予算も減らすからな」

     

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    ……え、それ言っちゃう?って感じですよね。

    だって相手は、命がけでヒグマの駆除にあたってくれてる人たち。

    それを「金のため」と決めつけたり、「予算減らすぞ」と圧力をかけるような発言をしたら、

    そりゃあ炎上もしますよ…

     

    ちなみに、海田副議長はこの件について一町議にそんな権限があるわけがないとコメント。

    でも、発言そのものを否定したわけでもなく、謝罪もナシ。

    なんだかモヤモヤだけが残る対応に、町民の間でも不信感が広がっています。

     

    X(旧Twitter)では、「辞職しろ」「謝るべき」「老害すぎる」などの声が続出。

    なかには「土下座して動画にしろ」なんて、ちょっと過激な意見まで出ています。

     

    でも、これって単なる“ネットの炎上”で済む話じゃないんです。

    町の安全、猟友会との信頼、そして住民の不安…

    全部に関わる、大事な問題なんですよね。

    熊駆除ストップから1か月…

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    クマ騒動のあと、現場の空気はピリついていました。

    でも、本当の問題は、その後にやってきます。

    ヒグマを駆除した翌日、猟友会がこう言ったんです。

    「今後、積丹町での出動は見合わせます」

    え?クマがまた出たら、どうするの?

    この一言に、町中がざわつきました。

    でも…無理もない話なんです。

    あれだけの暴言を受けたあとで、「はい、次もお願いします!」なんて気持ちよく動ける人が、

    果たしているでしょうか。

     

    しかも相手は、副議長という町の“お偉いさん”。

    「駆除もさせないようにする」

    「予算も減らすからな」

    なんて言われたら、そりゃもう、現場との信頼関係なんてズタズタです。

     

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    猟友会の人たちは、趣味でヒグマを追ってるわけでも、お金目当てで動いてるわけでもありません。

    危険を承知で出動して、町民の安全を守ってくれている――いわば、

    “影のヒーロー”みたいな存在なんです。

    そのヒーローたちが、「もう行きません」と宣言した。

    これはもう、ただのストライキじゃなくて、“無言の抗議”そのもの。

    黙っているけど、すごく重たい意思表示です。

     

    ここで注目なのが、町の対応。

    10月9日に開かれた町議会では、ヒグマ対策のための補正予算(数百万円規模)が通りました。

    でもその議会で、「猟友会が出動を拒否している」という重要な事実については、

    まったく触れられなかったんです。

    町民にも、そのことは何も知らされていませんでした。

     

    あとからネットニュースで知って、えっ?ってなった人、多いんじゃないでしょうか。

    こんな対応じゃ、不信感は増すばかりです。

    「クマが出ても誰も来てくれないの…?」

    「なんで町は何も説明しないの?」

     

    とくに、小さな子どもやお年寄りがいる家庭では、その不安はもっと深刻です。

    猟友会が出動を拒否してから、すでに1か月以上。

    でも町からは、「信頼回復のプラン」も、「海田副議長への対応」も聞こえてきません。

     

    まるで、“見て見ぬふり”。

    でも、本当にそれでいいんでしょうか?

    町民が安心して暮らすためには、まず町のリーダーたちが、問題から目をそらさないこと。

    そして、猟友会との信頼をちゃんと取り戻すこと――それが、はじめの一歩じゃないでしょうか。

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    信頼が崩れた積丹町に広がる不安

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    ヒグマは去った。でも、町には不安だけが残っています。

    積丹町で起きた今回のトラブルは、「たまたま運が悪かった」で片付けられるような話ではありません。

    いちばん深刻なのは、“信頼”という目に見えないものが壊れてしまったこと。

     

    猟友会は、もう出動してくれない。

    町の副議長は暴言を否定せず、謝罪もしていない。

    そして町長も議会も、事態を「なかったこと」にしようとしているように見える。

    この「何も変わらない感」が、町民の心をじわじわと冷やしています。

     

     

    たとえば、こんな声が聞こえてきます。

    • 「またクマが出たら、どうなるんだろう…」
    • 「私たちの命より、議員のメンツのほうが大事なの?」
    • 「なんで町は何も説明してくれないの?」

     

    情報がほとんど共有されない中、住民はただ不安だけを抱えて日常を過ごしています。

    朝、子どもを学校に送り出す親。

    夕方、畑から帰る高齢者。

    夜、帰宅ルートにクマの目撃情報が出たという話を耳にした会社員。

    一人ひとりが、自分で「どう動くべきか」を考えないといけない。

    でも、自治体って本来そういうときに“守ってくれる存在”じゃなかったんでしょうか?

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    この町議のせいで積丹町は熊が出没しても手を打てないんですね
    多選の高齢議員だらけのようなのでSNSで炎上してても気にならないんでしょうか

     

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    ここで問題になるのが、町議会の体質です。

    積丹町の議会は、平均年齢が60代後半。

    海田副議長自身も74歳です。

    いわゆる“地元の大物”の一人で、町の農業従事者としても影響力があるそうです。

     

    こういった「田舎の保守体質」が、今回の問題の火消しを遅らせている一因でもあります。

    誰かが声をあげても、「まあまあ、そんなに騒がなくても」みたいな感じで流される。

    若手の議員や職員がいたとしても、「波風立てるな」と言われて終わり。

    それって、本当に“町のため”になっているのでしょうか?

     

    町の安全がかかっているのに、沈黙が続く。

    誰も責任を取らない。

    誰も動かない。

    このままでは、「また同じことが起きる」どころか、もっと大きな被害につながるかもしれません。

     

    町が生き残るには、いまこそ信頼の再構築が必要です。

    そのためには、まず町長や議会が、「何が問題だったのか」をちゃんと言葉にして説明しないといけません。

    そして、猟友会と向き合って、謝るべきところは謝る。

    それができて、ようやく町民は「また守ってもらえる」と思えるのです。

     

    小さな町だからこそ、信頼のつながりは大切。

    その糸が切れてしまった今、修復するには、“誰かが最初に動く勇気”が必要なのかもしれません。

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    【追記】海田副議長が謝罪、猟友会出動を再開

    北海道・積丹町では、クマの出没対応をめぐって発生していたトラブルがついに収束へと向かい始めました。

    発端は、猟友会がクマ駆除の現場対応に不満を抱き、出動を拒否するという異例の事態。

    しかし、そこから町と猟友会が冷静に話し合い、解決への道を模索してきたのです。

    11月12日、積丹町と地元の猟友会が協議の場を設け、当時の対応に対する課題を洗い出しました。

    そして、その結果を踏まえてクマ捕獲対応マニュアルが新たに作成されました。

    このマニュアルには、たとえば「駆除現場には第三者を立ち入らせない」といったルールや、

    「安全最優先の手順を徹底すること」など、現場の混乱を防ぐための具体的な指針が明記されています。

    こうした内容は、現場で命をかけて活動する猟友会にとって、非常に重要なポイントだったのです。

    そして同日、問題の一因ともなっていた海田副議長が、猟友会余市支部長のもとを訪れ、

    深々と頭を下げて謝罪しました

    その姿勢は文書だけでなく、態度にも表れており、「深く頭を下げて直接謝罪文を手渡す」という丁寧な対応が、

    感情のもつれを解く大きなきっかけとなりました。

    人と人との問題だからこそ、言葉以上に“誠意”が求められる場面だったのかもしれません。

    こうした動きを受けて、猟友会は11月13日からの出動再開を正式に決定

    北海道猟友会余市支部の本間支部長は、

    「マニュアルができたことで、安心して対応できるようになった。ホッとしている」

    と胸をなでおろすように語りました。

    まさに、現場の最前線に立つ人々にとって“安心の土台”が整った瞬間です。

    一方、積丹町の松井秀紀町長も、この形で解決に至ったことを猟友会に感謝したいとコメント。

    トラブルの発生後、町民への説明が遅れたことについては、

    「事実関係の確認に時間がかかり、関係者への配慮から正確な情報提供を優先した」と説明しました。

    このように、町としての反省や透明性の姿勢も見え始めています。

    結果として、副議長の謝罪と対応マニュアルの整備によって、

    長く続いた“猟友会の出動拒否問題”は大きな前進を見せ、収束へと動き出しました。

    「クマが出ても、もう大丈夫なんだろうか?」と不安を抱えていた町民にとっても、

    安心を取り戻す大きな一歩となったのではないでしょうか。

    今、積丹町には少しずつ、日常の穏やかさが戻りつつあります。

    問題の本質に向き合い、誠実に対応した関係者たちの姿勢が、

    地域の信頼を回復させた――そんな、希望の光が見える展開となりました。

     

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