2025年10月、名古屋で行われたミセスのドームライブ『バベルの塔』
その会場で起きた“ある出来事”が、ライブの感動とは別の形で注目を集めています。
会場の遅延、トイレでの出産という噂、そしてSNS上の熱い議論──。
事実とウワサが交錯する現場。
今、何が語られているのでしょうか。
ミセスの”バベルの塔”ライブが遅延?
10月25日、土曜日。
場所は名古屋のバンテリンドーム。
この日は、ミセスことMrs. GREEN APPLEのドームツアー『バベルの塔』初日公演でした。
…が、会場にはちょっと変な空気がただよっていました。
「開演時間すぎたのに、まだ始まらない…?」
そうなんです。予定時間をすぎてもステージが暗いまま。
会場アナウンスでは「リハーサルの関係で少し遅れます」と説明がありましたが、
客席のあちこちからはザワザワした声が止まりません。
会場全体に漂う緊張感。
「何かトラブル?」
「救急車が来たってホント?」
「妊婦さんが産んだらしいけど…?」
SNSではすでに、現地参加者の実況が飛び交っていました。
「女子トイレの前にスタッフが集まってた」
「閉鎖されてるトイレがあった」
「救急車が会場に入ってた」
そのあと、まるで都市伝説のような話が広がりました。
「妊婦がライブ中にトイレで出産したらしい」という衝撃のウワサ。
もちろん、主催者側からの正式な発表はありません。
でも、この“ライブ遅延+トイレ出産説”が合わさって、あっという間にSNSで拡散されていきます。
そして沸き起こったのが、怒りと困惑の声。
「臨月でライブくるなよ」
「ミセスの記念ライブが台なし」
「こっちは何ヶ月も前から楽しみにしてたのに…」
などの批判が相次ぎ、物議を醸す事態に。
確かに、ライブが遅れたことは事実。
でも、その理由が「出産」だったのか?それとも別の要因?
そしてそもそも、その妊婦さんは本当に臨月だったのか?
事実と憶測の境界。
次のセクションでは、そんな“ウワサの真相”をていねいに追っていきます。
妊婦がトイレで出産?噂の真相
さて、「ライブ会場のトイレで妊婦が出産したらしい」というこの話、本当なんでしょうか?
SNSには
「トイレの個室から赤ちゃんの泣き声がした」
「スタッフがバタバタしてた」
「救急車がドームに入っていった」
など、現場にいた人の目撃情報がいくつも投稿されています。
たしかに、まったく根も葉もない話とは思えない雰囲気です。
でも、ここでいったん冷静になりましょう。
実はこの件、妊婦さんの身元も妊娠週数も、本人の証言も、すべて未公表。
つまり、ネットで出回っている「臨月だった」「早産だった」という話は、
すべてがまだ想像や推測にすぎないんです。
たとえば臨月(妊娠37週以降)なら、たしかにお腹も大きくて注意が必要な時期。
だけど体調が安定していて、日常生活を普通に送っている人もたくさんいます。
逆に30週台の早産だったとしたら、ライブに来る来ない以前に、
お腹の赤ちゃんの状態のほうがずっと心配になります。
「ライブに行くなんて無謀だ」という声もありますが、
人の身体って予想どおりに動かないことのほうが多いですよね。
たとえるなら、「今日は傘いらないだろう」と思って外出したら、
突然のゲリラ豪雨に見舞われた…みたいな感じ。
妊娠中も、どんなに準備していても予測不能な出来事が起きることがあるんです。
しかも今回の会場は、屋内のバンテリンドーム。
冷暖房完備でイスもあるし、炎天下の野外フェスよりはるかに安全な環境です。
「絶対に行くべきじゃなかった」とは言い切れません。
さらに、「その人が本当にライブを観に来たのかどうか」も、現時点では不明。
チケットを持っていたのか、誰かの付き添いだったのか、たまたま近くを通って具合が悪くなったのか…
誰にも分からないんです。
だからこそ、
「ライブが楽しみだったんだろう」
「推し活優先で無理したに違いない」
と決めつけるのは、少し早すぎるかもしれません。
もちろん、
「人が多い場所に行くべきじゃなかった」
「周りに迷惑かけるリスクは考えるべきだった」
という意見も、もっともです。
命に関わる話だからこそ、厳しい目が向けられるのも無理はありません。
でも、「母子ともに無事で緊急搬送された」と聞くと、
まずはそれだけでもホッとする話じゃないでしょうか。
ウワサや憶測が先走りがちな今だからこそ、確かな情報が出るまでは一方的な非難を控える冷静さも大切です。
真実を見極める冷静な視点。
次は、この出来事がなぜここまで炎上してしまったのか──SNSで巻き起こった反応をたどっていきます。
遅延で炎上?SNSの声まとめ
ライブの30分遅れ。
原因は明かされず、会場アナウンスは「リハーサルの関係」とだけ。
でもその裏で流れた「妊婦がトイレで出産したらしい」という話が、SNSで一気に燃え上がります。
気づけばトレンド入り。
「妊婦」「トイレ出産」「ミセス遅延」などのワードが、次々と拡散されました。
そしてX(旧Twitter)を中心に飛び交ったのが、批判的な投稿の嵐です。
「臨月でライブに来るなよ」
「人に迷惑かけてまで推し活ってどうなの?」
「記念ライブ台無し、返金してほしい」
ミセスライブで出産wwwwwwwwwwww
害悪&非常識にも程があるwwwwwwwwwwww— れれ🎧 (@firstrerere) October 25, 2025
ミセスのライブでの妊婦出産騒動、
「賛」派がいるの意味わからんし、公演開始が30分も遅れてるのに「予定通り進行した」の意味もわからん。帰りの新幹線や飛行機を終演予定の時間から逆算して予約してるお客さんもいただろうし、30分遅れる事で公演の内容自体が変更される場合もあるし迷惑すぎる。 pic.twitter.com/kDl3Qi3uag
— 兵 頭 拓 真 く べ。 (@takuma_hyodo) October 26, 2025
トイレで出産の件。美談にしないでほしい。正直今のミセスって何でもかんでも格好の的にされちゃうから。ただ単に常識がない妊婦が来ただけなのに、主語が"ミセスのファンは"になっちゃう。いつ産まれてもおかしくないような妊婦がライブ行っちゃダメだよ 家族はなぜ参戦を許した?
— 4分37秒03 (@IeZCvyihVrun758) October 25, 2025
ミセス 5大ドームツアー
『バベルの塔』名古屋公演にて
↓
開演前に妊婦がトイレで出産、母子はそのまま緊急搬送(無事)
↓
予定時刻の30分遅れてスタート
↓
終演後、妊婦のライブ参加について物議を醸す#BABELnoTOH #MrsꓸGREENAPPLE pic.twitter.com/pJHCVAaeAa— みやちゃん(TikT◯kのアノ人🕶️😳) (@miyachan_san) October 26, 2025
ミセスのライブ会場で出産した人いるのか
こわすぎるし擁護してる人気持ち悪い
準備ないところで出産ってかなりリスクある
それをおめでたいとか言うてる人の頭がおめでたい— ラッキースケベ⭐︎恭子 (@kyotch_yana) October 25, 2025
ミセスのライブに臨月で出かけて産気づいて会場トイレで出産した人もディズニーに障害児連れてって強引にアトラクションに乗せて事故って逆ギレしたバカ母親もどいつもこいつもズレた我を通した結果だよ。もう少し利口になりな。
— 猫舎弟 (@nekoshatei) October 26, 2025
こうした声が圧倒的に多く、いわゆる“炎上状態”に。
一部では「これは新しい迷惑行為」なんて言われ方までされてしまいました。
でも、その中に少数ながら、こんな声もあります。
「無事に生まれてよかったじゃん」
「責める前に、母子の命が助かってホッとするべき」
「出産って予測できない。他人事じゃない」
立場や価値観によって、見える景色は違います。
たとえば、自分も妊娠経験がある人は「出かけていて突然お腹が張る怖さ」を知っています。
逆に、ライブのために高額なチケットを買って遠征してきたファンは、
「何の説明もなく30分待たされた怒り」もまたリアルです。
ただ、ここでひとつ問題なのは──
多くの人が“真相を知らないまま叩いている”ということ。
妊娠週数も不明。ライブ参加目的も不明。
開演遅延と出産の因果関係も、実はハッキリしていない。
でも、批判だけは先行する。
これ、じつはSNS炎上の“あるある”なんです。
事実かどうかより、「なんとなく納得できそうなストーリー」によって人は怒ります。
今回で言えば、「臨月の妊婦が無理やりライブに来て、案の定出産して、遅延して、ファンが迷惑した」という流れ。
この“都合のいい筋書き”が、怒りの燃料になってしまったわけです。
もちろん、すべての人が悪意で投稿しているわけではありません。
むしろ、「自分の楽しみを邪魔された」と感じた純粋な不満から始まっている場合がほとんどです。
でも、だからこそ危うい。
個人情報が出ていない状態で「叩いても大丈夫」というムードができあがってしまう。
まるで、名前の書かれていない的に向かって、みんなが石を投げているような光景です。
もしもこの妊婦さんが、出産の直前まで体調に異常がなかったとしたら?
もし、ライブ会場でたまたま体調を崩して…だったとしたら?
それでも、今のような“自己中扱い”を受けるべきなんでしょうか。
SNSでの炎上は、だれにでも起こり得ます。
情報の裏が取れていなくても、「空気」で炎上する。
今回の騒動は、そんなネット社会のこわさをあらためて見せてくれた出来事かもしれません。
そして何より──
母子が無事だったという事実に、まずは静かに安堵する。
それが大人のふるまい。
心の余白を持つ姿勢ではないでしょうか。
スポンサーリンク





