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スノボウェアがダボダボな理由は?だらしない服装の機能性を解説!

スノーボードの服装のなぞ ダボダボには理由があった!
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冬季オリンピックの中継を見ていて、ふと「あれ?」と思ったことはないでしょうか。

スピードスケートの選手はピタッとしたボディスーツで全身を包み、いかにも「競技!」という雰囲気を醸し出しているのに、スノーボードの選手はなぜかダボダボのジャケットにゆるゆるのパンツで颯爽と滑り降りてくるんですよね。

「なんか……だらしなくない?」と感じた人は、おそらく少なくないはずです。

実際、Yahoo!知恵袋やSNSでも「スノボの服装はなぜ太いのか」「競技なのにファッション優先すぎでは」という声は定期的に湧き上がっています。

2026年のミラノ・コルティナ五輪ではスノーボード競技の視聴者数が前回比20%増(IOCデータ)と、注目度がさらに高まっているだけに、この疑問を持つ人も増えているのではないでしょうか。

この記事では、そんな素朴な疑問を出発点に、スノボウェアがダボダボである理由を歴史・文化・機能性の三つの角度から解きほぐしていきます。

読み終わるころには、「なるほど、あのだらしなさには意味があったのか」と感じていただけるかもしれません。

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スノーボード選手の服装がダボダボでだらしないって本当?

スノーボードの中継を見るたびに、スキーとの服装の差が気になる人は多いでしょう。

アルペンスキーの選手は空気抵抗を極限まで削ったタイトなスーツで高速コースを駆け抜けます。

それと比べると、スノーボードの選手たちのルーズなウェアは、確かに「競技モード」に見えにくい部分があるのは否めません。

この違和感、実はとても自然な感覚だと思います。

私たちが「スポーツらしい服装」として思い描くイメージは、陸上競技やスイミングのようなタイトで機能的なシルエットに引っ張られがちです。

それに対してスノーボードのウェアは、見ようによっては「今から競技するんじゃなくて、原宿でも歩くの?」というようなストリートファッションに近い空気感があります。

では、なぜこれほどスタイルが異なるのか。

その答えを理解するには、スノーボードという競技の「生まれ」を知る必要があります。

スノーボードの起源は1965年、アメリカ人のシェルマン・ポッペンが「スナーファー」と呼ばれる板を発明したことにさかのぼります。

競技として広まったのは1980年代のことで、そのとき手を差し伸べたのはスキー場の世界ではなく、スケートボードやサーフィンのカルチャーでした。

当時のスケーターやサーファーたちが「雪の上でも同じようにカッコよく滑りたい」とボードに飛び乗ったのがスノーボード競技の原点で、服装もそのまま持ち込まれたわけです。

ヒップホップやパンクの影響を受けたバギーなスタイルが「スノーボードらしさ」として定着し、それがオリンピック採用(1998年の長野大会)を経た現在も続いています。

2010年のバンクーバー五輪で、日本の国母和宏選手が公式ウェアを腰パンスタイルで着こなして大騒ぎになったことを覚えている人もいるのではないでしょうか。

あの騒動は、スノーボードの「自由を尊ぶ文化」と「オリンピックらしい品格」のぶつかり合いを象徴するような出来事でした。

どちらの側にも言い分があって、どちらの感覚も理解できる、難しい問題でしたよね。

その後、2022年の北京五輪では平野歩夢選手がハーフパイプで金メダルを獲得し、日本勢のスタイルが世界から改めて注目されました。

ダボダボウェアで世界最高難度のトリックを決める姿は、「だらしない」どころか圧倒的にカッコよかった、と感じた人も多かったのではないでしょうか。

ひとつだけ言えるのは、スノーボードのダボダボスタイルは「なんとなくファッション優先になった」のではなく、文化的なルーツに深く根ざしたものだということです。

単なる気まぐれでは、ここまで長く続かないはずですよね。

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スノボウェアが太い理由は?ダボダボな服装の驚きの機能性!

見た目の話だけで終わらせないために、ここからはもう少し踏み込んだ話をしていきます。

ダボダボに見えるあのウェア、実は機能性の塊と言っても過言ではありません。

「だらしない」という第一印象の裏に、競技者が体を守るための工夫がぎっしり詰まっているのです。

プロテクターを着込むためのゆとりが必要

まず大前提として知っておきたいのが、スノーボーダーは防具をたくさん身につけるということです。

膝パッド、肘パッド、背中のプロテクター、場合によってはショーツ型のヒップパッドまで、これを全部ウェアの下に着込みます。

当然ながら、服のサイズに余裕がないと収まりません。

スピードスケートのようなぴったりしたスーツでは、そもそもプロテクターを着込む空間が存在しないわけです。

正直、こう説明されると「なるほど!」と膝を打ちたくなりませんか。

スキーは両足が別々のボードで独立しているため、バランスを崩してもある程度自然に修正できます。

一方スノーボードは両足が一枚のボードに固定されているので、バランスを崩したときの転倒がダイレクトで、しかも頻繁に起こります。

研究データによると、初心者層ではスキーに比べてスノーボードの転倒頻度が2〜3倍高いとされています(米国NIH調査)。

転倒の多い競技だからこそ体を守る装備が欠かせず、その装備を収めるためのゆとりが必要になる——これがダボダボウェアの根本的な理由のひとつなのです。

関節の動きを妨げないための設計

動きやすさという観点も、無視できません。

スノーボードのフリースタイル種目では、膝を深く曲げたり、腰をひねったり、空中で手足をダイナミックに動かしたりと、非常に広い可動域が求められます。

タイトなウェアで激しく体を動かすと布が突っ張って動きが制限されますし、特にジャンプの着地時には膝がしっかり曲がらないと衝撃を逃がせず、怪我につながるリスクが高まります。

ダボダボのウェアはこの「余白」を作ることで、関節が自然に動ける状態を保っているのです。

また、山の上という環境も忘れてはいけません。

スノーボードの競技は気温がマイナス数度から十数度まで変化する環境で行われます。

選手はウェアの下にベースレイヤー(保温下着)やミッドレイヤー(中間着)を重ね着して体温を調整するのですが、ゆとりのあるシルエットでないとこの重ね着ができません。

競技の待機中に雪の上に座ることも多く、そのたびに防水性と断熱性が問われます。

スピードスケートの選手がリンクサイドで同じ格好のまま座り込む場面はあまりないでしょうが、スノーボードでは日常的な光景なので、この「座っても快適」というゆとりはかなり重要なのかもしれません。

さらに2026年現在、リサイクルGore-Texなどの持続可能な素材を採用したウェアが増えており、環境への配慮と機能性を両立させる動きも広がっています。

ダボダボスタイルは見た目だけでなく、素材レベルでも進化し続けているのです。

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採点に影響するウェアのなびき方

そしてもうひとつ、少し意外に感じるかもしれない理由があります。

フリースタイル種目の採点では、「スタイル」という要素が重要な評価軸になっています。

技の難易度や高さだけでなく、どれだけコントロールされているように見えるか、どれだけ余裕があるように見えるか、という視覚的な美しさも点数に影響するのです。

ここでダボダボのウェアが活躍します。

空中でウェアのすそがふわっとなびいたり、着地でパンツがストンと落ち着いたりする動きが、「余裕のあるトリック」という印象を与え、ジャッジの目に好意的に映るとされています。

逆に体のラインが出るタイトな服では、脚や腰のわずかなぶれが目立ちやすく、安定性が低く見えてしまうこともあるそうです。

競技上の機能、防御性能、重ね着への対応、そして採点への影響——これだけの理由が積み重なって、スノーボードのダボダボウェアは現在の形に落ち着いているのでしょう。

単なるファッションの延長ではなく、「これでないと戦えない」という実用の積み上げがそこにはあるのだと思います。

スノーボードの種目が多すぎる?ジャンプばかりに見える謎を解明!

スノーボードを見ていると、「なんか全部同じに見える……」と感じる人もいるかもしれません。

どの種目もコースを滑って飛んで回転して、という流れに見えて、種目ごとの違いがわかりにくいのは確かです。

2026年のミラノ・コルティナ五輪では男女別・ミックス種目を含めて11イベントが実施される予定で、「多すぎてついていけない」という声も聞こえてきそうですよね。

ここでは競技の種目を整理しながら、ジャンプばかりに見える謎を解いていきます。

フリースタイル系とアルペン系、何が違うの?

オリンピックで行われるスノーボード種目は大きく「フリースタイル系」と「アルペン系」の二種類に分類できます。

フリースタイル系の代表がハーフパイプです。

U字型の巨大な壁の中を左右に行き来しながら、壁の上から飛び出して空中技を繰り返す種目で、最高で6メートル以上の高さに達することもあります。

一方ビッグエアは、一本の巨大なジャンプ台から飛んで、一発の技の完成度だけを競う種目です。

スロープスタイルはレールや箱型の障害物、そしてジャンプ台が組み合わさったコースをひとつながりに滑る種目で、技の組み合わせと全体の流れが評価されます。

この三種目はどれもジャンプを伴いますが、求められているものはそれぞれかなり異なります。

ハーフパイプは連続性と一貫したリズム、ビッグエアは一瞬の爆発力、スロープスタイルはコース全体を使った総合的な表現力、といった具合です。

ちなみに2026年のスロープスタイルファイナルでは大雪による延期というハプニングもあり、Su Yimingが金メダルを獲得するなど、自然条件との戦いもスノーボードの醍醐味のひとつだと感じさせられました。

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採点基準「PAVED」とウェアの関係

これらの採点に使われるのがFIS(国際スキー・スノーボード連盟)の基準で、「PAVED」と呼ばれる要素が評価軸になっています。

革新性(Progression)、高さ(Amplitude)、多様性(Variety)、実行力(Execution)、難易度(Difficulty)の頭文字を並べたもので、この中に「どれだけスタイリッシュに見えるか」という視覚的な要素が含まれています。

前の章でも触れたように、ウェアのなびき方はこの「実行力」や全体の印象スコアに少なからず影響を与えます。

スノーボードのダボダボウェアは、採点スポーツとしての戦略とも無縁ではないのです。

これを聞いて「服装まで計算されているのか!」と驚いた方もいるのではないでしょうか。

アルペン系ではタイトな服も登場する

そしてここで知っておきたいのが、アルペン系種目の存在です。

パラレル大回転(PGS)は、2本の平行なコースで2人の選手が同時に滑り降り、タイムで勝敗を競う種目です。

スノーボードクロスは、複数の選手が同じコースを同時に滑り、最初にゴールした選手が勝ち上がるレース形式で、最高時速は70kmを超えることもあります。

これらの種目では速度が直接勝敗に関わるため、選手のウェアも空気抵抗の削減を意識した比較的スリムなシルエットになっています。

ただし完全なタイトスーツではなく、プロテクターを考慮した多少のゆとりは残されています。

「スノーボードの服は全部ダボダボ」というのは、実は正確ではなかったのです。

種目によって求められるものが違う、だから服装も違う——これはとてもシンプルな話ですよね。

種目数が多く感じられるのは、スノーボードが多様なサブカルチャーから生まれたスポーツだからこそでしょう。

スケートボードの技術、サーフィンのライン取り、レーシングの速さ——これらがそれぞれの種目として結実した結果、現在のバリエーションが生まれました。

ジャンプが多く見えるのはフリースタイル系の種目数が多いからですが、その一本一本のジャンプが求めていることは微妙に、しかし確実に違っています。

なお、2026年現在「baggy ski fit」という検索キーワードがなんと950%増という驚異的な伸びを見せており、バギースタイルはスノーボードを超えてスキーファッションにも波及しつつあるトレンドになっています。

あのだらしなさが、今やファッション界全体を動かしているとしたら、面白い話だと思いませんか。

スノーボードのウェアがダボダボな理由も、種目が多く見える理由も、突き詰めればひとつの答えにたどり着くように思います。

それは「スノーボードは最初から、型にはまらないことを信条にしてきたスポーツだ」ということです。

タイトなスーツを着ないことも、ジャンプの種目を細かく分けることも、すべてが「自由に、自分らしく、カッコよく」という原点から来ているのかもしれません。

中継を見ながら「なんかだらしないな」と感じたとき、そのだらしなさの奥に60年以上の歴史と機能の蓄積があることを、少し思い出してもらえたら嬉しいです。

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